私たちは、会場を決めた日から結婚式まで1年間あったので、じっくりと準備に当たることができたと思います。披露宴では「ふたりが主役になりすぎないこと」にこだわり、ゲスト全員に楽しんでもらえるように心がけました。
挙式は、和装への憧れがあったので神前式を選んだのですが、ひとつだけ問題がありました。夫には「フラワーシャワーでゲストから祝福を受けたい」という想いがあったのです。神前式の後のフラワーシャワーなんて聞いたことないし、なにより、神前式は教会式と違ってゲスト全員が参加できるわけでもない…。そこで、ふたりで考えたアイデアが、式後にウエルカムパーティをするラウンジで「千羽鶴シャワー」をすることでした。千羽鶴なら、和装にもぴったりで、オリジナルの演出だし…、といことで、両親も巻き込んで1,000以上の鶴を折りました。ゲストのみんなは式場スタッフに作ってもらったと思っていたらしく、手作りだと知った時には本当に驚いていました。
披露宴の中で、ゲスト一人ひとりに感謝の気持ちを伝えたいと思っていたので、いろいろな工夫をしました。特に力をいれたのが、ふたりで手作りした「席次BOOK」です。これは、席次表に一人ひとりへの手書きのメッセージ、料理のメニュー、招待状に同封したアンケートをもとに作ったふたりのプロフィールを付けて、ひとつの冊子にしたものです。すべて作り終えるのに1カ月以上かかり途中で辛くなる時もありましたが、みんなからすごく好評だったので、作って本当に良かったと思います。当日一人ひとりに苦労してこの冊子を配ってくれた受付の友人にも感謝の気持ちでいっぱいです。
進行の中には、幾つかサプライズを用意しました。まず最初は、事前に和装を着て撮影しておいたムービーを流した後の、ウエディングドレスでの入場。ムービーに「LIVE」の表記を入れ、会場を和のコーディネート一色にしておいたので、会場内の全員が和装で入場するとだまされていたと思います(笑)。ケーキ入刀の時には、夫の母親にバースデーケーキと急須を、そして銀婚式を迎えた私の両親には、25年もののワインをそれぞれプレゼントしました。お開きの後には、クリスマス間近ということで、夫がトナカイの着ぐるみを着てゲストをお見送り。最後のちょっとしたサプライズにみんなが笑顔で帰ってくれました!
2009年12月19日 挙式
Briller編集部発
癸生川 拓志 さん・凡乃 さん
“ふたりが主役になり過ぎない”ことでゲスト一人ひとりが楽しめる式に
みんなに感謝の気持ちを伝えるため、すみずみまでこだわったと語るふたり。