盛岡を見下ろす丘の上に「岩手の迎賓館」として建てられたホテルがある。ここで小野寺敏徳さんと美恵さんは、式を挙げた。時は５月、天空のチャペル「ジョワイヨ　イマキュレ」の窓の外は、美しい緑に彩られ、ふたりの門出を祝福しているかのよう。
　今回、ふたりがこだわったのは、「感謝の気持ちを込め、ゲストを楽しませたい」ということ。ゲストはこれまでにお世話になった大切な人たち。ゲストが楽しめるようにと、さまざまな仕掛けを考えたとか。ブーケトスやクイズ、テーブルフォトにも一工夫し、ゲストが参加できるものばかり。オープニングビデオやプロフィールビデオも、それぞれの友人たちに、自分のパートナーを知ってもらえるように心を込めて演出。
　ふたりのイメージをカタチにしたのが、ウエディングプランナーとブライダルアドバイザーのふたり。特にウエディングプランナーは、経験と知識の豊富な引き出しからアイデアを次々と出し、ゲストに自慢できるこだわりのオープニングビデオを作成。また、新婦にナイショで妹ふたりからのサプライズ・レターを読んでもらい、場内が感動の渦に！
　ふたりのおもてなしの気持ちは、料理にも。米和直文料理長と打ち合わせ、試食し、吟味したメニュー。新婦の好物・ヤーコンを使った一皿と、プロポーズの場所・沖縄をイメージした一皿には、ゲストも大満足。担当者だけでなく、盛岡グランドホテルの全スタッフが、新郎新婦と共にゲストをおもてなししたいという気持ちにあふれた結婚式。きめ細やかな心配り、親身なアドバイスは、さすが「迎賓館」と呼ばれるホテルならではだ。