「もらえたらうれしい」という声も含めて、エンゲージが欲しいと答えた人が約7割。その理由として「やっぱり彼の愛を感じるから♥」(25歳A・Aさん)、「彼の誠意が形になったと思えるから」(28歳H・Mさん)、「一生に一度のことなのでぜひ頂きたい」(30歳H・Aさん)など。エンゲージ=“愛の証”という思いは、古今東西変わらないみたい。一方、マリッジだけでOK派は「マリッジもあるからもったいない! 代わりにほかに予算を回した方がよい」(33歳Y・Mさん)、「両方もらえたらうれしいけれど、エンゲージは着ける期間が少なそうだから、必要ないかも…」(38歳M・Nさん)という冷静な声が大半。ただ割合から推察すると、できればエンゲージを欲しいというのが女性の本音のよう。女性はやっぱりロマンチスト?
結果は半々といったところ。毎日着ける派は「彼から贈られたリングは大切だから、肌身離さず着けていたい」(29歳A・Rさん)、「マリッジの上にエンゲージを重ねて着けています。愛が逃げないように、上から蓋をして閉じ込めるという意味があるのだと聞いたから」(27歳N・Kさん)、「もともと指輪を着けるのが大好きなので、ごく自然に着けようと思った」(34歳M・Hさん)と、指輪の意味やおしゃれを重視している人が多い模様。一方着けない派は、「結婚前は毎日着けていたけれど、結婚後はお出かけのときだけ」(28歳H・Mさんほか)という声が圧倒的。なかには「アレルギー体質で着けられない」と事情がある人も。ひと昔前によく見られた「宝石箱に入れっぱなし」ということはなく、各々のライフスタイルに合わせた着け方を楽しむのが定着しているようだ。
9割以上の花嫁が「デザイン」という答え。「ハート形のダイヤモンドのエンゲージを見た瞬間、ひと目惚れした」(31歳T・Kさん)、「マリッジはふたりの好みを優先して選んだ」(27歳Y・Yさん)、「ROCK大好き! スカルを彫り込んだ個性的なリングをオーダー」(23歳O・Yさん)と、みな“好き”を重視したセレクト。次に多かったのが「価格」。複数回答してもらったら、実に7割以上が購入する際に重きを置いている結果に。「予算内に収めたいので、お店では常に価格を気にしながら、下見をしていました」(24歳I・Jさん)、「欲しいマリッジの価格をあらかじめ調べておいた」(26歳U・Kさん)と、好きなデザインを予算内で購入という、堅実なカップルがほとんど。次に多かったのが、「ブランド」という回答。「品質もよいし、安心感がある」(38歳M・Nさん)と、ブランドへの信頼感を購入の決め手にした花嫁も多い。
高価なだけに気合いも入るエンゲージ&ダイヤ選び。とくにダイヤは「4C」という評価基準があるだけに、そのこだわりどころは気になる。アンケート結果から見えたのは、こだわる人とこだわらない人にはっきり分かれたこと。こだわる派は、「美しさ、透明度、色、カットのすべてに満足のいくものを選んだ」(29歳A・Rさん)、「やっぱり大きさ。できるだけ大きいものをと彼におねだりしました」(38歳M・Hさん)、「お店の人に、カットに優れたダイヤは美しいと聞いたので、トリプルエクセレントを選択」(24歳I・Jさん)と、それぞれの価値基準でしっかり選択。一方こだわらない派は、「彼から贈られるものなら、何でもうれしい」(26歳E・Rさん)、「ダイヤよりも全体のバランスを重視した」(28歳O・Mさん)という声が多く、ダイヤにはこだわらないけれど、自分なりの考えや理由があって選んでいることがわかる。
こちらはほぼ半々という結果に。一緒に行く人は、「自分も気に入るリングが欲しいから」(32歳U・Kさん)という声がほぼ100パーセント。指輪に対するこだわりが強い花嫁ほど、ふたりで選ぶ傾向に。その中には、「好きなものを選んでと言われたので、下見は私が行き、決まったところで彼を連れて行った」という花嫁も。それに対して贈られたい派は、「サプライズとしてもらった方が、うれしさが倍増する」(26歳O・Mさん)という回答が最も多く、実際に「誕生日にプレゼントを渡されて、箱を開けたら指輪があって“結婚しよう”と言われた」(27歳N・Nさん)という感動的なエピソードも多かった。贈られたい派の中には、「一緒に行ったら、値段などを気にしなくてはいけないから、気を遣いそう」(28歳H・Mさん)という相手を思いやる声もあり、指輪を贈られるということに対して、花嫁それぞれの思いが見て取れた結果に。
結婚準備で出費が多いふたりにとって、指輪の金額は気になるところ。結果は、予算と実際の購入額にそれほど誤差はなく、多少のオーバーも許容範囲といったカップルが多かった。その金額は、エンゲージは8万円から50万円まで、マリッジは2本で4万円から20万円と、かなりのバラツキが。「予算はエンゲージが30万円、マリッジは2本で15万円。だいたい予算の範囲で収まった」(34歳H・Mさん)、「あまりお金がかけられないから、エンゲージとマリッジで20万円だったけど、お店の人に相談しながら決めたら、もう少し安く購入できた」(23歳O・Yさん)、「マリッジは3万円ほどオーバー。でも一生に一度のことなので、欲しいものを買いました」(26歳O・Mさん)。購入するカップルの年齢も収入も好みも多様化した今、それに合わせて幅広いデザインと価格帯のリングが店頭に並んでいるので、予算オーバーで困ることはないようだ。
多かったのが1軒もしくは4~5軒という答え。1軒と答えた花嫁は、「雑誌でチェックし、実際にお店で試着したら指にぴったり。即決だったので1軒だけ」(33歳Y・Aさん)と、目星をつけていたリングが気に入って購入できた人たち。そうでない花嫁たちは、「エンゲージはすぐに決まったけれど、マリッジが決まらなくて、4軒ほど回りました」(34歳H・Mさん)と、積極的にいろんなお店に足を運んで最愛のリングを探したようだ。その中には、「欲しいエンゲージはすぐに決まったけれど、高い買い物なので、購入を決めるまでに3回も通った」という慎重派も。いずれにしても、お気に入りのリングに出合えるまで、妥協しないのが花嫁たちの共通した思いのよう。ただし「あまりにリングを見すぎて、最後はわからなくなった」(27歳Y・Yさん)ということもあるので、注意が必要。
「結納」を交わすことが少なくなってきている今、「お返し」自体を知らない花嫁が増えている。「母から、婚約指輪をもらったらお返しをするものといわれ、彼にスーツを贈りました」(27歳Y・Yさん)、「このアンケートでお返しを知りました。でも考えてみたら、“お返し”は当然という気もする」(23歳O・Yさん)、「エンゲージはもらったけれど、私はお返ししていません。でも雑誌では時計をお返しにと載っていたから、必要かなと思う」(30歳H・Mさん)。指輪購入を機に「お返し」を知り、実際に贈った花嫁も多かった模様。ちなみに贈ったものは、時計がダントツ1位だった。その一方で「お返し」は必要ないという意見も3分の1ほどあった。「彼がいらないと言ったから」(25歳A・Aさん)というのが代表的な意見。昔のしきたりが薄れつつあるので、今後は「お返し」にこだわらない人が増えてくることが予想される。
ココが成功!…先輩たちの満足ポイントはこんなところ。「妥協なしで、本当に好きなデザインに出合えたから、着けていて楽しい!」(30歳A・Aさん)、「セットリングを選んだので、服装や出かける先によっていろんな着け方ができる」(32歳O・Aさん)「エンゲージの代わりにネックレスを選択。予算も抑えられ、毎日身に着けられて一石二鳥」(33歳Y・Aさん)、「大きめのダイヤを選んで正解。歳を取ると絶対大きい方がいい!」(37歳M・Nさん)
ココが残念!…先輩たちが後悔&失敗したのはこんなところ。「マリッジは気に入るものがなく、買わないまま終了! そのまま1年が経ちうやむやに…」(34歳H・Mさん)、「職人の手作りだったので、完成までに時間がかかった」(27歳N・Nさん)、「購入したお店がしばらくして閉店。アフターフォローをしてもらえないのが残念」(33歳Y・Aさん)、「ふたりの意見が合わず、デザイン違いのマリッジを購入。お揃いがよかった」(31歳Y・Kさん)
最後に先輩たちからの助言を紹介。「自分の好きなものを選ぶのが一番!」(28歳H・Mさん)、「結婚式や新婚旅行、引っ越しなど、お金がかかることが多いので、気合いの入った予算を投じなくても、ふたりが納得できるリング選びをすればいいと思う」(33歳Y・Aさん)、「デザインや色だけでなく、手に合っているかバランスも大事。特に普段使いしたい人は、どんな時も、長く着けていられるシンプルなものがGOOD」(27歳N・Nさん)、「マリッジはシンプルなデザインがおすすめ。子どもが生まれたら怪我をさせないようなものを」(30歳H・Mさん)、「指輪に対するふたりの考えに温度差や違いがあると思うので、お互いの考えを尊重し合い、気持ちよく購入できるような気遣いも必要」(34歳H・Mさん)、「リングは値段ではなく気持ちだと思うので、ダイヤの大きさなどは気にしない方がよい」(30歳M・Nさん)。経験者の実感のこもったひと言、ぜひ役立てて!