35年間、温かく私を見守ってくれてありがとう。 随分待たせてしまいましたが、今日、私はお嫁に行きます。 お母さんは「いい大人が花嫁の手紙は無いわよ」と言い、 お父さんは「あれはダメだ。恥ずかしい」と言っていましたね。 今日までの数週間、私の家の話題はこの「花嫁の手紙」一色でした。 ふたりが嫌がっていた理由、私にはよく分かります。 お父さんもお母さんも涙もろいものね。 ただ、私も照れ屋だから今日まで言えなかったことがあります。 だからもう少しだけ付き合って聞いてください。 これまで、どんな時もふたりの力強い支えがあったから、 幸せに過ごすことができました。心から言います。本当にありがとう。 これからは真一さんと、ふたりに負けないくらい幸せな家庭を築きますので お父さん、お母さん、どうか見守っていてください。 そして、いつまでも健康で、孫が大人になるまで長生きしてください。 これは娘からの最後のお願いです。約束ですよ。