ウエディングアイテムを手作りすれば、オリジナリティが出るうえ、思い出にも残ります。手作りにチャレンジする人は、挙式の4~5ヵ月前には製作を開始できるよう、準備しましょう。最近は、「ウェルカムボードのみ作る」という一点集中型も増えています。
<おすすめの手作りアイテム>
最近は比較的簡単に作れる手作りキットも充実。既製品にアレンジを加えてオリジナリティを演出するのも、手軽にできておすすめです。
◆ウェルカムボード
ふたりの披露宴会場であることを案内するウェルカムボード。誰もが目にする注目度の高いアイテムなので、デザインにこだわってふたりらしさをアピールしましょう。
◆ウェルカムドール
当日、忙しいふたりに代わって、受付でゲストをお迎えしてくれる可愛いぬいぐるみ。既製のぬいぐるみに、リボンや衣裳を手作りしてコーディネートするスタイルが人気。
◆リングピロー
挙式の際、マリッジリングをのせておくクッションのこと。手作りキットの種類も数多く販売されていますので、比較的簡単に手作りにチャレンジできます。
◆ペーパーアイテム
招待状、席札、配席表などのペーパーアイテムを手作りする際は、市販の専用PCソフトを利用するのもおすすめ。ただし、紙にはこだわって、ふたりらしさを演出して。
<注意点>
「あれもこれも…」と、やみくもに手作りの数を増やせば、「挙式前日まで徹夜…」ということも。こんなトラブルを避けるためにも、ひとりでがんばり過ぎるのは厳禁。無理をせず、手作りする数は1~2点程度にするのがよいでしょう。どうしてもこだわりがある場合は、家族や手先の器用な友だちにサポートを依頼するのもひとつの方法です。
<スピーチ・余興、当日のスタッフの手配について>
披露宴で目上の人にスピーチをお願いしたい場合は、招待状を発送すると同時に依頼するのが鉄則。友人へのスピーチや余興、スタッフの依頼は、プログラムが固まる式の1ヵ月前を目処に依頼しましょう。ただし、複数の友だちに1組として余興を依頼する場合は、リハーサルなどの準備の時間もみて、できるだけ日取りに余裕をもって依頼をするように。
<スピーチを依頼するときの注意点>
注意点1
友人にスピーチを依頼した場合に、ケアしておきたいのが「話す内容」について。思わぬ暴露話で披露宴がしらけてしまわないよう、あらかじめ話してもらいたい内容をある程度すり合わせておくことも大切です。
注意点2
目上の人にスピーチをお願いしたい場合は、直接会って、もしくは電話で依頼するのが礼儀。引き受けてもらえることになれば、招待状にもお願いの手紙を同封して。
<スタッフについて>
友人などに依頼したい役割は以下のとおり。仲がよいからといって厚意に甘えすぎず、5000~1万円程度の心付けなどで感謝の気持ちを表わしましょう。
●受付…来賓を迎え、ご祝儀や祝電を整理する係。新郎新婦それぞれの友人2名ずつに依頼。人あたりがよく、信頼できる人がよいでしょう。
●案内…来賓の出迎え、見送りや来賓の紹介などをする係。友人または近親者1~2名に依頼を。多くの招待客と面識があり、人あたりのよい人が適任。
●撮影…披露宴の様子をカメラやビデオに記録する係。撮影経験が豊富で、カメラの扱いになれている友人や近親者に。ただし、クオリティにこだわるならプロに発注を。
●配車…車の手配や、運転手へ心付けを配布する係。友人または近親者1~2名に依頼を。人あたりがよく、状況判断のできる人が適任。
<披露宴のプログラム・演出について>
披露宴の一般的な進行例を参考にしつつ、ふたりの希望する披露宴のテーマ・雰囲気にオリジナル要素をプラスしながら検討していきましょう。主役は新郎新婦なので、ふたりにスポットライトの当たる演出を盛り込むことはもちろんOK。しかし、ふたりの世界に入ってしまい、ゲストと楽しさを共有できないようでは本末転倒です。みんなで笑える演出を取り入れたり、サプライズな要素を加えたりと、ゲストもきちんと楽しめるプログラムを目指しましょう。
◆披露宴のプログラム例
待合室で待機
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ゲスト入場
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披露宴スタート
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新郎新婦入場
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新郎新婦のプロフィール紹介
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主賓挨拶
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ウエディングケーキ入刀
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乾杯
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会食・歓談
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新郎新婦お色直しの退場
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新郎新婦お色直しの再入場
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テーブルラウンド
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余興・スピーチ
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花嫁の手紙朗読
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親への花束贈呈
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両家代表の挨拶・新郎の謝辞
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お開き・お見送り
<演出アイデア>
披露宴の演出アイデアはさまざま。定番のほか、オリジナル演出を取り入れるのもおすすめ。ただし、会場によっては対応できない演出もあるので、担当者に相談してみましょう。
【披露宴前の演出アイデア例】
◆ウェルカムパーティ
ウェルカムドリンクにオリジナルカクテルなどを用意するのも素敵。軽いオードブルなどを用意すれば、さらにおもてなし感がアップします。
◆生い立ち写真
ゲストの待合スペースに、ふたりの生い立ち写真をディスプレイ。写真にその時々のコメントをつけるなど、飾り方にも工夫を。
◆手作りアイテム
受付にふたりで製作したウェルカムボードやドールを飾って華やかに。製作時のエピソードなど、司会者からゲストにアナウンスしてもらうのも◎。
【ウエディングケーキの演出アイデア】
◆ファーストバイト
ケーキ入刀後に、新郎新婦がお互いにひと口ずつ食べさせ合う演出。ゲストにとっては絶好のシャッターチャンスになります。
◆ケーキをサーブ
食べられる生ケーキを選んでおけば、ゲストに振る舞うことができます。エプロン姿の新郎新婦がゲストにサーブするという演出も。
【会食・歓談中の演出アイデア】
◆メニュー説明
祝宴を彩るメニューの内容を、料理を担当したシェフに解説してもらう演出。食材や調理法などのこだわりを知れば、美味しさもさらにアップするはず。
◆生演奏
会場の雰囲気を高め、ゲストの感動を呼ぶ生演奏。ゴスペルやジャズなどの生演奏を盛り込めばスタイリッシュで大人なムードに。
◆デザートビュッフェ
披露宴の後半、料理を締めくくるデザートをビュッフェスタイルにして用意。好きなスイーツを好きなだけ楽しめるのは、ゲストにとって嬉しい演出。パーティに動きが出るのでゲスト同士の会話も弾みます。
【お色直し再入場時の演出アイデア】
お色直しの退場・再入場のエスコート役を、シークレットで指名するサプライズ演出も。親、祖父母、兄弟姉妹を指名するケースが多いようです。
【テーブルラウンドの演出アイデア】
◆キャンドルサービス
ゲストからの注目度も高く、会場の雰囲気が一段と盛り上がる瞬間。ふたりがゲストの各卓を回る「テーブルラウンド」の演出のなかでも、キャンドルに点火しながら回るキャンドルサービスは根強い人気。
◆フォトサービス
ゲストテーブルごとに記念撮影しながら回るのがフォトサービス。後日、この写真は焼き増ししてゲストにプレゼントしましょう。
【親への花束贈呈の演出アイデア】
「花嫁の手紙を読むのはちょっと…」という花嫁は、ここでしっかり気持ちを伝えましょう。最近は花束の代わりに、自分が生まれた時の体重と同じ重さの「体重ベア」など、後々まで残せる品を贈るカップルも増えています。
【お見送りの演出アイデア】
◆サンクスギフト
お見送りのときに、感謝の気持ちと一緒にちょっとした贈り物を。1人分300~500円程度で、菓子や小物を用意するのが一般的です。
◆ミニブーケ
披露宴時の装花を、ゲストが持ち帰れるように素早く包んで、ミニブーケにアレンジしてくれる会場も。女性ゲストに喜ばれる演出です。
<当日のBGMについて>
パーティを盛り上げるために欠かせないBGM。音楽ひとつで盛り上がりかたも大きく変わってくるので、しっかりとこだわって選びましょう。挙式の2週間前には必要なアイテムなので、そのつもりで準備を。準備が忙しくて手の回らないカップルは、新郎新婦入場、ケーキ入刀、新郎新婦再入場の見せ場の3曲だけをセレクトし、あとは会場のスタッフに任せても大丈夫。小物の手作りは花嫁、BGMの選曲は新郎、と担当分けするカップルが多いようです。
【BGMを用意するシーン】
BGMは以下のシーンで必要になります。各シーンの雰囲気にマッチするBGMをセレクトするようにしましょう。
ゲスト入場/新郎新婦入場/ウエディングケーキ入刀/乾杯/新郎新婦お色直し退場/
会食・歓談/新郎新婦再入場/テーブルラウンド/花嫁の手紙朗読/親に花束贈呈/送賓
<選曲のポイント>
ゲストの顔ぶれによって、選曲基準は変わってきます。会社関係者や年配の人の多いフォーマルな披露宴に、ヒップホップやロックなどの激しい曲のオンパレードは好ましくありません。基本的にはふたりの好きな曲でOKですが、顔ぶれや披露宴の雰囲気も考慮して選びましょう。
<BGMを用意するときのポイント>
自分で選曲したBGMを使用する時は、会場の担当者にMD、CD、テープなど、どのような状態で持ち込めばよいかを確認してから準備を。また、始めから流すのか、サビから流すのかなど、タイミングも重要なので編集も慎重に。どの場面でどの曲を流すのか、ポイントがわかる指示書も一緒に渡しましょう。