<披露宴のテーマについて>
まずは披露宴のテーマを考えることから始めよう。顔ぶれや人数、会場の雰囲気、ふたりの「やりたいこと」「やりたくないこと」をたくさん書き出してみて。あまり難しく考えず、ファッション、色、音楽、ゲストとどんな風に触れ合いたいかなど、お互いの希望を引き出していけばOK。
<仲人について>
婚約から披露宴までをお世話する結婚の後見人が仲人。挙式披露宴の世話をするのが媒酌人。仲人は、会社の上司や恩師、または親の友人・知人などの社会的地位の高い人に依頼するのが一般的。
<仲人の役割について>
以下を参考にして、仲人を立てるか立てないか、親とも相談しながら検討しよう。
◆本仲人(ほんなこうど)
縁談やお見合い、結納、挙式披露宴まで、結婚のすべての行事に立ち会う仲人のこと。
◆下仲人(したなこうど)
お見合いから婚約までの話をまとめる仲人のこと。挙式披露宴は別の人(媒酌人)に任せ、招待客の立場として式に列席する。
◆仲人(なこうど)
婚約から引き受ける仲人のこと。結納、挙式披露宴のお世話をする。
◆頼まれ仲人(たのまれなこうど)
挙式披露宴の当日だけを受け持つ媒酌人のこと。今一番多く見られるタイプ。
<依頼の際の注意点>
注意点1
依頼するのは、遅くとも挙式の5ヵ月前までに。まずは手紙などで依頼するのが本来のスタイル。親しい間柄の場合は口頭でもよい。了承を得たら、改めて自宅を訪問して正式な依頼を。
注意点2
正式に依頼する際は、男性が仲人の自宅を訪ねるのが本来のスタイル。この時、男性の父親が同伴することも。男性の家の名を記した菓子折りなどを手土産として持参する。ただし、最近は結婚するふたりが揃って訪ねるのが一般的なよう。また、結婚式前にも、ふたり揃って挨拶に伺うように。このとき、両家連名の手土産と、新郎新婦の身上書を持参するのが基本。
注意点3
仲人に対して、決定事項として日取りを連絡するのではなく、「このような日をと考えておりますが、いかがでしょうか」など、仲人の都合を優先させる気持ちがあることを伝えて。
会場との打ち合わせについて
会場との打ち合わせが始まるのは本番3ヵ月前くらいから。通常、打ち合わせは3回実施される。初回打ち合わせでは、披露宴のテーマや演出、空間コーディネート、招待状、写真・ビデオなどについての内容を検討。その後、料理、配席、引出物などを具体的に決めていく流れが一般的。
<会場と打ち合わせをするときのポイント>
会場の担当者とはよい関係を築きたいもの。できるだけ結婚準備を楽しむためにも、仕事と同じようにスマートに打ち合わせをこなすよう心がけて。
<ゲストについて>
ゲストのリストアップは挙式3ヵ月前を目処に行うように。リストを作成する場合、ふたりの交友関係を主体に選ぶのがベスト。なお、どちらか一方が遠方に住んでいる場合など、事情により両家の人数のバランスが偏っても、失礼にはあたらないので安心して。
<リストアップするときの注意点>
●偏りなく選ぶ
初めにおおよその合計人数を考えてから、両家それぞれのゲスト数、構成をできるだけ揃えて選んで。
●ランク付けもやむを得ず
整理のためには、主賓として招待したい人、招待しなければならない親族、列席してほしい友人…など、自分なりのランク付けをすることも必要。
●予算との調整も忘れずに
予定の人数よりも増えてしまいそうな場合は、予算と招待客の顔ぶれを見比べて調整を。
●グループは代表者に
サークルなどの仲間をすべて招待したいと思っても、全員は難しいはず。そのような場合はグループの代表者を選ぶように。
●招待客の役割も考えて
何度も悩まないように、祝辞、乾杯、余興などの配役も同時に考えておこう。
<配席について>
ゲストの顔ぶれが決まったら、次に考えるのが披露宴の配席。知り合い同士を同じテーブルにしたり、世代や立場が近い人を組み合わせるなどの配慮をしながら、考えていこう。
【配席のルール】
新郎新婦に近い席が上座、遠い席が下座になり、基本的には以下のような配席のルールがある。ただし、「お世話になった両親に感謝の気持ちを伝える」など、披露宴のテーマにより、ルールとは異なる配席をするケースも増えているよう。ゲストに失礼がないことを前提に、レイアウトや配席をアレンジするのもOK。
ルール 1
上座には主賓クラスのゲストを配する。
ルール 2
上座と下座の中間には、会社の同僚や友人を配する。
ルール 3
下座には親族、家族を配する。両親は基本的には末席に座る。
<配席のタイプ>
基本的な配席のレイアウトは2パターン。現在はちらしタイプで行うカップルが多いみたい。
【ちらしタイプ】
円卓を散らすスタイル。人数調整がしやすく、
上下関係も曖昧にできるので配席が考えやすいのが特徴。
【くしタイプ】
長卓を並べるスタイルはノーブルな雰囲気。
中央の前席を主賓に、広がるように配置する。
<司会者との打ち合わせについて>
打ち合わせは挙式の2週間前くらいに本格的に行われる。進行表をもとに、不明点や未確定な部分をクリアにし、当日の台本を仕上げていく。
<司会者との打ち合わせのポイント>
当日、気遣ってほしいことやアピールしたいポイントがあれば、打ち合わせで細かく伝えておいて。いざという時に重宝するのが、ふたりや家族、友だちにまつわるエピソード。披露宴時のふとできた空白の時間に司会者が話せるよう、多めに情報を書き出して渡しておくと安心。