<招待状について>
招待状は式の2ヵ月前には発送できるように準備して。返信の締切日は、発送してから1ヵ月後くらいに設定するのが一般的。期限が過ぎても返信のない人には自分から連絡をし、出欠の確認を。会場に招待状を発注する場合、送付先を一覧表にして渡すように。同時に、肩書きや名前の読みがななどを入力した名簿を作成しておけば、配席表を発注する際の手間が省ける。
<招待状の文例>
【ふたり(結婚する本人)の名前で送る場合の文例】
謹啓 ○○の候 皆様にはご清祥の事と存じ上げます
さて このたび川上一夫と持田愛子は、結婚式を挙げ
る事となりました
つきましては 挙式後心ばかりの披露の宴を催し ご
披露かたがた 粗餐を差し上げたく存じます
ご多用中のところ 誠に恐れ入りますが 御臨席を賜
りたく 謹んでご案内申し上げます
謹白
川上一夫
持田愛子
日時 平成○年○月○日(日曜日)午後○時
場所 ○○ホテル ○○の間
平成○年○月吉日
お手数ながら ご都合のほどを ○月○日までにご一
報賜りますようお願い申し上げます
【両親(父親)の名前で送る場合の文例(仲人を立てる場合)】
謹啓 ○○の候 皆様にはご清祥の事と存じ上げます
さて このたび 櫻井芳夫様ご夫妻のご媒酌によりまして
川上 満 長男 川上一夫
持田幸男 長女 持田愛子
婚約整い結婚式を挙げることになりました
つきましては 幾久しくご懇情を賜りますよう 式後ささ
やかな 披露の宴を催したく存じます
ご多用中誠に恐れ入りますが ご臨席賜りたく謹んでご案
内を申上げます
謹白
日時 平成○年○月○日(日曜日)午後○時
場所 ○○ホテル ○○の間
平成○年○月吉日
川上 満
持田幸男
お手数ながら ご都合のほどを ○月○日までにご一報賜り
ますようお願い申し上げます
<招待状に同封するもの>
□式場・披露宴会場の住所、電話番号、アクセス(最寄駅出口)、駐車場の案内
□挙式への列席もお願いする場合は、その旨を記載した「しおり」を同封。挙式会場が披露宴会場と違う場合は、住所、電話番号、アクセス(最寄駅出口)、駐車場の有無・案内も必要
□主賓へ、挨拶をお願いする「しおり」
□スピーチを依頼する人へ、お願いの「しおり」
□余興・演奏などを依頼する人へ、お願いの「しおり」
□問い合わせ用の本人の電話番号
□夫婦・家族での出席をお願いする時はその旨も明記
□会費制披露宴の場合は、会費制である旨と会費の金額
<返信用ハガキの宛先>
返信用のハガキの宛先は、ふたりが一緒に住んでいる場合、その住所宛てにし、ふたりの連名に。実家の場合、本人名で出した方は本人宛に、父親名で出した方は父親宛にする。
<手作りする際の注意点>
慶事には、“終止符を打たない”という意味合いから、句読点はつけないようにしよう。改行する時、文頭も空けないように気をつけて。
<発送時の注意点>
注意点1
招待状を送る前に、電話にて招待したい旨を伝えるのがマナー。会社の上司にはいつ、どこで、結婚式を行うのかを直接伝え、承諾を得た後に招待状を送るように。
注意点2
切手は慶事用のものを選びましょう。封は「〆」ではなく「寿」や扇型、ハート型のシールなどを使うとよい。
<席次表・席札について>
配席が決まったら、席次表や席札などのペーパーアイテムを発注しよう。席次表は、披露宴に来たゲストに配る、配席を表したもの。席札とはゲストの席を示すもの。最近は、席札の裏面にメッセージを書くスタイルが流行っているみたい。
<席次表の注意点>
発注の際には、名前の漢字にミスがないよう注意して。「渡辺」と「渡邊」、「斉藤」と「斎藤」のような漢字違いにも注意を。肩書きも間違えると失礼にあたるので、ミスがないか入念にチェックを。
【家族・親族の場合】
親の兄なら「伯父」、弟なら「叔父」と、発音が同じでも漢字が異なる場合も。下記も参考に、自分とどのような関係にあるのかを確かめ、正しい肩書きを表記するようにしよう。
●新郎の家族・親族の肩書き(新婦の場合は“新郎”を“新婦”に変更)
父母…新郎父、新郎母
兄弟姉妹…新郎兄、新郎弟、新郎姉、新郎妹
兄弟姉妹の妻・夫…新郎義姉、新郎義妹、新郎義兄、新郎義弟
祖父母…新郎祖父、新郎祖母
父母の兄…新郎伯父
父母の姉…新郎伯母
父母の弟…新郎叔父
父母の妹…新郎叔母
おじ・おばの子(新郎より年上)…新郎従兄(男性)、新郎従姉(女性)
おじ・おばの子(新郎より年下)…新郎従弟(男性)、新郎従妹(女性)
【職場関係の場合】
職場関係は肩書きが重要視されるので細心の注意を。社名については、(株)などと略さず、正式に記すように。課長クラス以上の人は役職も記載。役職をつけない場合は、会社名・部署名を記す場合と、新郎会社先輩、新郎会社同僚、新郎会社同期のように記す場合がある。
【友人の場合】
書き分ける場合は、「新婦高校時代友人」など、簡単な関係性を記して。書き分けない場合は、「新婦友人」、ふたり共通の友人なら「新郎新婦友人」と記す。