おめでた婚の基礎知識

投稿者: | 2017年8月4日

今や結婚するカップルの4割以上を占めているおめでた婚。結婚、妊娠と、ダブルでハッピーではあるものの、注意すべき点もたくさん。体調の変化を考えながら、無理なく準備を進めるようにしていこう。

また、おめでた婚が増えているとはいえ、いきなり「妊娠したから結婚する」と言われたら親はびっくり!前向きに「ふたりで家庭を築きたい」という真摯な気持ちを伝えるように心がけて。

<親に報告する際のポイント>

まずは真剣に結婚を考えている相手がいることを告げ、その上で現在妊娠していることを話しましょう。その後、彼にきちんと挨拶に来てもらうように。その際「責任を取ります」といった発言はマイナスイメージになるので禁句。一方、彼が最初に親に挨拶する際には結婚の意志を伝えるにとどめ、了解を得てから、後日、妊娠を報告するという方法も。

<妊娠中の体の変化>

お腹に赤ちゃんがいる間は、体の様子がどんどん変化していくもの。それを踏まえたうえでスケジュールを考え、無理のない準備を計画していきましょう。

【妊娠中の体の変化】

妊娠2ヵ月 4~7週

月経がこない、熱っぽさなどの症状を感じ、妊娠に気づくことが多い。ホルモンの変化で乳房が張ることも。つわりの症状が現れるのもこの時期。赤ちゃんの身長は約2~3cm。

妊娠3ヵ月 8~11週

10週前後がつわりのピーク。頭痛などの症状を感じることも。子宮が大きくなるにつれトイレの回数が増え、便秘がちに。赤ちゃんの身長は約7~9cm。

妊娠4ヵ月 12~15週

次第につわりが収まり、食欲も回復してくる頃。子宮がリンゴ大程度になり、お腹の膨らみが外から分かるようになるのもこの時期。足のつけ根や腰が痛むことも。赤ちゃんの身長は約15~18cm。

妊娠5ヵ月 16~19週

安定期に入り、流産の危険性が低くなる。食欲が増すため、体重増加に要注意。胎動を感じはじめるのもこの頃。乳腺が発達し、乳房が大きくなる。赤ちゃんの身長は約20~25cm。

妊娠6ヵ月 20~23週

お腹の膨らみが目立つように。体調は落ち着いてくるものの、腰痛、息切れなどが起こりやすい時期でもある。目鼻立ちがはっきりし、耳が聞こえ始める。赤ちゃんの身長は約25~30cm。

妊娠7ヵ月 24~27週

お腹が前にせり出し、妊娠線ができやすくなる。腰や背中に痛みを感じることも。胎動はさらに活発になり、周囲の音を聞き取れるほど耳も発達してくる。赤ちゃんの身長は約30~35cm。

妊娠8ヵ月 28~31週

子宮がさらに大きくなり、お腹が張ったり、下半身がむくむことも。胎動が激しい時期でもある。
この頃から超音波で性別の判定が可能。赤ちゃんの身長は約35~40cm。

妊娠9ヵ月 32~35週

赤ちゃんが大きくなるにつれ、胃、肺、心臓などが圧迫されるため、動悸や息切れを感じやすくなる。お腹の中で元気よく動くことが多くなってくる。赤ちゃんの身長は約40~45cm。

妊娠10ヵ月 36~39週

赤ちゃんが胎盤内に下りてくる時期。胃の圧迫は薄らぎ、足の付け根が痛むように。膀胱が圧迫されトイレが近くなる。赤ちゃんの身長は約45~50cm。
陣痛がはじまっていよいよ出産!

<妊娠出産で出ていくお金・入ってくるお金>

妊娠出産にはお金がかかるもの。しかし、給付金など、もらえるお金もあるので安心して。確認して、手続きをするようにしよう。

★出ていくお金

【病院での検診費】

妊娠から出産までの間、経過や赤ちゃんの状態を見るために必要になってくるのが定期検診。検診の回数は15回前後が一般的。産院や内容によって金額は異なるが、トータルで5~10万程度。

【入院・出産の費用】

産院の設備、分娩方法などにより金額は異なる。一般的な相場は、平均的な入院日数である5日間~1週間で30~50万程度。帝王切開による入院の延長、深夜・休日の出産などはプラス料金になるので、多めに用意しておくと安心。

【出産準備品の費用】

ママのためのマタニティ用品と、赤ちゃんのためのベビー用品が必要。マタニティ用品は下着や衣類など。ベビー用品は衣類、ベビー布団、ベビーバスなど。15万程度を目安に考えておこう。

【その他の費用】

出産後は、生後7日目に行う「お七夜」、生後1ヵ月頃に行う「お宮参り」など、行事がたくさん。費用は地方によっても異なるので確認をしておこう。また、出産祝いをいただいた方へのお返しとなる「内祝い」の費用なども必要になってくる。

★入ってくるお金

◆出産育児一時金

健康保険の被保険者、または被扶養者が妊娠4ヵ月以上で出産した場合、子供ひとりにつき35万円(双子なら70万円)が支払われる。申請は出産の翌日から2年以内に。申請後2週間~2ヵ月で口座に振り込まれる。

◆出産手当金

産休中(産前42日・産後56日)の生活を支えるため、勤務先の健康保険から支給されるもの。もらえる額は給料の2/3程度。対象となるのは産後も仕事を継続し、勤務先の健康保険等に加入している人。

◆育児休業給付金

育児休業を取得する人に支給されるもの。パートやアルバイトも対象となる。ただし、雇用保険に加入していて、育児休業開始前の2年間、1ヵ月に11日以上働いた月が12ヵ月以上あり、仕事を継続するなどの条件がある。

◆その他

「乳幼児医療費助成」は赤ちゃんにかかる医療費を自治体が助成する制度。内容は各自治体で異なる。ほかに、小学校6年生以下の子どもを対象にした「児童手当金」の制度も。ただし、所得制限などの条件があるので各自治体に確認を。