「クラブヴィアージュ」は、テラスやバーのようなラウンジがあるスタイリッシュなレストラン。スタッフと以前から知り合いで、いろいろと相談できて、安心して任せられると思ったというふたり。「おしゃれな会場だから、この雰囲気を大切にしたウエディングにしたかったんです」と声をそろえる。

　瞳さんは、美容師をしているということもあり、ヘア＆メイクに余念がなかったとか。同時にドレス選びも。ウエディングドレスは神田うのの「シェーナ・ドゥーノ」。大きなリボンが付いたバックトレーンと全体にちりばめられたパールが柔らかく光をはじく。
「お色直しは１回なので、がらっとイメージを変えようと思い、桂由美さんの赤いドレスを選びました」
　ブラックタキシードの胸に赤い花をつけた崇芳さんにエスコートされ、瞳さんが登場すると、大きな拍手に包まれた。
　音楽や料理やドリンクにもこだわりが。会場の雰囲気にあうように、音楽はすべて洋楽、料理はイタリアン。
「年配の方もいらっしゃったので、和食もと考えたのですが、こういう場所でなければ食べられないものをと思い、あえてイタリアンにしました」
　地場産品をふんだんに使った料理は、レストランウエディングならではのもの。なによりもふたりを感激させたのは、ゲストが席についた時から、待たせることなく、オードブルやドリンクがサーブされたこと。ふたりがおもてなしの上でいちばん気を付けていた料理は見た目も味も納得のいくもので、ゲストにも大好評。列席者の名前とそれぞれへの感謝のひと言コメントを載せたエンドロールが流れたときには、ゲストはみんな満足そうだった。