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特集・Special ISSUE

披露宴でゲストに気配りしたいのが、テーブルの席順(配席)。多少、両家で人数が違ってもそれを気にするゲストは
少ないもの。ただしその日一日を、ゲストにいかに楽しく過ごしてもらうかを考慮しながら、配席を考えるのも招く側の
マナーだ。まずは「決め方のSTEP」を参考に基本となる配席のルールをひと通り把握しよう。後は、ゲスト同士の
会話が弾むような配置を披露宴を行う会場やスタイルに応じてアレンジしていけばいいだけ。

  • 主賓や上司の配席は立場や年齢で判断。親族の配席は両親や兄弟姉妹など、新郎新婦と近い関係の親戚ほど末席になる。

  • 車いすや介助を必要としているお祖父さんやお祖母さんが出席者なら、移動がスムーズな席を用意。トイレに近い出入り口付近なら安心できる。また配席だけではなくバリアフリーの会場を選ぶなど心配りを。

  • 大学時代の友人をまとめるなど、話題が共通している知り合い同士を同じテーブルに。相性の合わない人は別テーブルが鉄則。

  • 赤ちゃんや子どもが泣き出した場合に、すぐに退出できる席を用意したい。親族の場合なら快く面倒を見てくれるような人を横に配置して。別室の用意が可能か担当者に相談しても。

  • いくらふたりと仲がよくても話し相手のいない席ではゲストもつらいもの。ほかの単独での出席者と隣席にするなど配慮を。

  • 体調が変わりやすい妊娠中のゲストには、出入りが不便でないか、エアコンが当たりすぎていないかなどを気配りして席選びを。また妊婦さんを招く際は会場内を禁煙にするかどうかも事前に考えたい項目。

  • 同テーブルに面識がない人同士を配置する場合は、年齢が近かったり、同業者だったり、話が合いそうな人同士をまとめて。

ノーブルな雰囲気が漂う、長卓を並べるスタイル。ゲストの多い披露宴向き。ただ目の前のゲストと両隣以外のゲストとは話しづらい面も。

中央の前席から主賓クラスを配置。端の長テーブルの後方にいくほど下座となる。ゲストが退屈しないよう、配席に気配りを。

披露宴で最もポピュラーなのが円卓をちらしたスタイル。人数の調整がしやすく、上下関係を曖昧にできる利点も。和やかなパーティを希望するふたりにぴったり

披露宴で最もポピュラーなのが円卓をちらしたスタイル。人数の調整がしやすく、上下関係を曖昧にできる利点も。和やかなパーティを希望するふたりにぴったり

ほかにも上司・先輩・同僚・友人などの配偶者は「○○○様令夫人、○○○様御夫君(様)」、友人などの子どもは「○○○様御令息、御令嬢」、恩師は「○○大学恩師、○○高等学校恩師(現職の場合は現職名)」など。

  • どんなに仲のいい間柄でもご招待の案内は電話だけで完結しないこと。結婚式の招待状はフォーマルなものなのでどんな場合でも正式に用意しよう。形式はもちろん、日時や場所などをゲストに文書で残しておく意味合いもある。

  • 声をかけるのはマナー違反ではないが、相手の気持ちを十分に思いやる必要がある。まずはお見舞いかたがた先方に電話を入れ、出席してもらえそうかお伺いを立てよう。あくまでも相手の気持ちを確認した上でご招待の話は進めて。

  • 遠方ゲストの宿泊費や交通費はふたりの全額負担が基本だが、厳しい場合は招待状を送る前にその旨を伝えて出席できるかどうかを尋ねよう。OKがもらえたら招待状を送付。ただし目上の人の場合は新郎新婦で負担するのが礼儀。

  • もし招待状を手渡しする場合でも、披露宴への出欠の返事は口頭だけではなく、きちんと返信ハガキでやりとりしておくほうが互いに安心できる。手渡しの際、招待状の封筒に切手は不要だが、返信用ハガキには必ず切手を貼って。

  • 招待状を投函後、あて名のミスに気づいた場合は早めに電話で謝罪。きちんとお詫びを入れれば気持ちは伝わるはず。ただ日時や場所の案内に間違いがあった場合は出し直す必要がある。そうならないよう事前のチェックを入念に。

  • 招待状の返信期限は招待状の送付から1ヵ月後くらいに設定するのが一般的。期日を越えても返信がない場合、ただ待っていても式の準備が滞るだけ。「行き違いを心配して…」というようにかける言葉を選びつつ、自分から連絡しよう。

  • 一般的に新郎新婦との関係が遠い親族から上座に座ってもらう。もし同じような間柄なら年配の人を上席に配して。基本ルールとして両親が一番末席で兄弟姉妹をその並びに配置。それより上座に祖父母の席は用意しよう。

  • 両家で極端に招待客数に違いがある場合は「会社関係者席」や「友人席」というくくりで新郎新婦のゲストを混合したテーブルを設けても問題なし。多少の違いならひとつのテーブルの人数を増減して調整も可能なので会場に相談を。

  • 同等の職位を持つ上司の配席に悩んだ場合は、ふたりだけで判断せず、後々のトラブルを避けるためにも職場の先輩に相談してから決めよう。また社内には派閥もあるもの。その際はテーブルを分けるなどの気遣いを忘れずに。