お父さん、お母さん。 私は小さな頃から、いつも生意気でしたね。 ふたりの言うことに逆らってばかりで、可愛くない娘でした。 本当にごめんなさい。 三郎くんとの結婚の話が持ち上がった時でさえ 素直にふたりに話を切り出せずにいました。そんな私に代わり、 ふたりに会いに行ってくれたのが、三郎くんでした。 後日、彼の手を握り締めて「ありがとう、ありがとう」と お父さんが言ってくれたこと、お母さんが泣いて喜んでいたことを 聞かされた時、ようやく目が覚めたように思います。 そんなわたしも、来年には母親になります。 最初、出産に恐怖心もあったけれど、家族の協力もあって 今では「私の子どもだから、きっと反抗的だろうなぁ」と 笑って話せる心の余裕も出てきました。 私は愛情いっぱいにこの子を育てていきます。 お父さん、お母さんがそうだったように…。 感謝しています、今までありがとう。これからも応援してください。