新婦の和装を選ぶ

投稿者: | 2017年8月4日

和装を選ぶ時には、新郎新婦の格、色、柄などが合っているかどうかも大きなポイント。最近は、お色直しに「引振袖」を選ぶ新婦も多い。また、モダンなデザインや装飾を施した新感覚の和装も注目されている。

<和装の種類と特徴>

【白無垢】

挙式の時に着用する白無垢。髪は文金高島田に結い、髪の不浄を隠すために綿帽子か角隠しを被る。白無垢は綸子(りんず)・緞子(どんす)、高級な物では唐織(からおり)などがある。

【白打掛】
白の紋綸子(もんりんず)や緞子(どんす)を用いたものが一般的。おめでたい図案があしらわれていることが多いのが特徴。

【掛下(かけした)】
上着、下着とも白の羽二重(はぶたえ)を選び、2枚重ねて着用する。

【長襦袢(ながじゅばん)】
白の羽二重か紋縮緬(もんちりめん)を選ぶのが一般的。最近ではピンクなど薄色のものを使うこともある。

【綿帽子(わたぼうし)】
白絹で仕立てた、白無垢のみに用いられる被り物。髪に色の薄いべっ甲か銀色のかんざしを留め、綿帽子を被る。披露宴では外す。

【角隠し(つのかくし)】
文金高島田に結った髪に飾る白い布のこと。挙式では綿帽子か角隠しを選ぶ。最近は綿帽子を選ぶ人のほうが多い。

【半襟(はんえり)】
基本は白無地。着物、帯、下着まで白で統一するのは、「嫁ぎ先の家風に合わせて、どんな色にでも染まる」という意思表示から。

【小物】
扇子、懐剣(かいけん)など。色は白で統一する。扇子は右手で持ち、左手を添え、懐剣はふところに挿す。

【履物】
足袋は白絹、草履は白か紅白の重ねが基本。事前に鼻緒の長さを適度に調節しておくように。

【色打掛】

豪華さで選ぶなら色打掛けがおすすめ。金襴(きんらん)、唐織(からおり)、佐賀錦(さがにしき)などの豪華な生地に、金糸銀糸の刺繍でおめでたい吉祥模様(きちじょうもよう)を施したものが主流で、地色は赤(緋色)が一般的。白無垢で挙式後、色打掛にお色直しする時は、打掛けのみを色打掛に掛け変えて、綿帽子と角隠しを外す。草履は色打掛の色によって金・銀など華やかなものを選んで。

【角隠し】

色打掛けで挙式に臨む場合は、角隠しを着用する。披露宴では外すように。かんざしはサンゴやべっ甲、真珠をあしらったものを用いるのが一般的。

【履物】

足袋は白絹、草履は紅白の重ねか、金銀の重ねが主流。

【本振袖】

お色直しに着用する本振袖は、正礼装として扱われている。最近は「お引きずり」とも呼ばれる、裾を引いた引振袖が人気。小物や着物の柄にこだわったり、洋髪と合わせるなど、バリエーションも多様化してきている。

<ポイント>

1.小物とのバランスも見ながら試着をし、バランスが良いと思うものを選ぶようにしよう。

2.和装で気をつけたいのは、洋装と比べて着付やヘアメイクに時間がかかる点。披露宴で洋装から和装にチェンジする際は、中座時間が長くならないように、ヘアを洋髪にするなどの検討を。

3.かつらを被る場合は、かつら合わせ後にヘアスタイルを変えないのも鉄則。サイズが微妙に合わなくなることがあるので要注意。